【初心者向け】パラグラフライティングとは?意味や書き方を解説

読み書きのコツ

はじめに

パラグラフライティングという言葉をご存知でしょうか、文章がパラグラフ(段落)という構成要素でできていると考えて、その並べ方や構造を意識して文章を作文することを一般にパラグラフライティングといいます。

ブログでもレポートでも、長い文章を書く機会は誰でもありますよね。ただ、原稿用紙の一行目から、徒然なるままに書いていると、最終的に完成する文章はちぐはぐでわかりにくいものになってしまいます。そのような事態を回避するためのテクニックがパラグラフライティングです。

パラグラフライティングはレンガで家を組むことに似ている

例えるならば、一つの文章を家と見立てた場合、パラグラフはレンガに相当します。レンガで家を作るとき、並べ方や組み方を意識して、完成形をイメージしながら組みますよね。それと同じで、文章という家を作るときも、パラグラフを効果的に配列することで、読者に説得力を与えながら主張を伝える、『よい文章』を作文することができます。

駅までの道案内に例えてみると

例えば、道行く人に道案内を頼んだとします。以下の二つの言い方(パラグラフ)で回答された場合、どちらがわかりやすいでしょうか

ここから駅までの所要時間は5分くらいで、曲がる箇所が二つあります。まずこの道をまっすぐ進み、左手にコンビニが見えるので、そこの十字路を左に曲がってください。その後まっすぐ進み、ガソリンスタンドがある十字路を次は右手に、そこから直進して突き当りに駅があります。

もう一つは、

まっすぐ進むと左手にコンビニが見えるので、そこの十字路を左に曲がってください。その後直進してガソリンスタンドがある十字路を右に曲がってください。そこから直進すると、駅にたどり着きます。所要時間は五分くらいです。

どうでしょうか、どちらかといえば、前者のほうがわかりやすくないですか?

両者の違いは何か

両者の違いは主に二つあって、

  • 文頭にトピックセンテンスがあるかないか
  • 全体をまず説明して、その後細部を説明する構文になっているか

の二つです。

まず、トピックセンテンスというのは、そのパラグラフを通じて主張したいことです。前者の場合、「ここから駅までの所要時間は5分くらいで、曲がる箇所が二つあります。」がトピックセンテンスです。これがあると、話し手が何を主張したいのか明確になります。

また、トピックセンテンス以降の説明はすべて詳細の説明になっているので、この部分を省いてもおおよその意味は聞き手に伝わります。パラグラフの冒頭で全体像がつかめるようになっているので、聞き手にやさしい説明になっていることがわかります。

その他パラグラフライティングで意識すべきこと

上記はパラグラフライティングにおけるひとつのパラグラフ(ひとつのレンガ)の書き方ですが、以下は複数のパラグラフの組み合わせ方に関するtipsです。

目標規定文を設定する

目標規定文とは、木下是雄氏の著書『理科系の作文技術』で言及されている同氏の造語で、一連の文章で著者が何を目標にして、何をメインメッセージとして伝えるのかを、冒頭の一文で簡潔に述べたものを言います。

これを明文化することは、ブログ記事やレポートを書くときなんかにも有効で、書き手にとっても読み手にとってもメリットがあります。

書き手からしてみれば、目標規定文が灯台の光のように目指すべきゴールを示してくれるのでその後の本文執筆に迷いがなくなる、読み手からしてみればこの文章の本体を読むと何がわかるのかが冒頭でわかるなど、両者にとってのメリットがあります。

目標規定文とは何か?意味や書き方を例を交えて徹底解説
はじめに皆様は、ブログの記事を書いたりレポートを執筆するときに、まず何から始めますか?なんとなく書きたいことをつらつら書く人も多いと思いますが、それですと途中で迷走したりちぐはぐな文章になってしまう可能性が高いです。そのような事態を回避する

入口から出口までの流れを整える

何を書くのかを明らかとしたら、その次にどのように主張まで誘導するのかという、一連の流れを考えましょう。

王道の流れは、疑問から入り、論点整理→論証→結論(主張)までもっていく流れです。かっちりとした文章でなくとも、何気ないブログの一記事でもこの型は役に立ちます。

ブログのオピニオン系の記事も大体この型で書けます。ニュースなどから得た疑問をピックアップして、事実などをもとに論点整理を行い、オリジナルの論証をして、自分のスタンスを主張する、といった流れです。

アウトラインを組む

目標規定文を確定させ、入口から出口までの道筋を整えたら、アウトラインを組みましょう。アウトラインは、文章の全体像を俯瞰的にみたり、構成を把握するときに非常に便利です。

原稿用紙で書く場合は難しいかもしれませんが、アウトラインは文章を書いている途中で変化さえることを前提として、常に変化する暫定版として組むのがおすすめ。ちょっとこの部分いらないなとか、もう少し書き足して見出しを増やそうとかを、執筆中にどんどん行えるようにしたほうがいいです。

もっと詳しく知りたい人には以下の本がおすすめ

パラグラフライティングについてもっと詳しく知りたいのであれば、以下の本がおすすめ、紙の本もKindle版もあります。

理科系の作文技術

理科系の作文技術は、物書き必携の伝説的良著です。パラグラフライティングはもちろん、世界標準の文章執筆作法がこの一冊に凝集されています。1981年初版の古めの本ですが、パソコン、スマホ時代となった今でもその価値は全く衰えていません。

まんがでわかる 理科系の作文技術

理科系の作文技術の漫画版です。活字の本を読むのがしんどい人は、こちらでエッセンスだけサクっとどうぞ。小一時間あれば読めます。

まとめ

パラグラフを作文するときに注意すべき二つの点をまとめてみました。意識するとしないとでは、作文した文章のわかりやすさに雲泥の差が出てきます。ぜひ参考にしてみてください。

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