最近になってAI(Artificial Intelligence, 人工知能)の研究開発がそこら中で盛んにおこなわれており、イケイケドンドンの勢いでAIという言葉が日常に浸透してきています。AIを搭載した製品もすでに出回っており、高付加価値製品の代名詞的存在になりつつあります。
そんな中、AIが人間の仕事を奪うという、「AI脅威論」もあらゆる業界で叫ばれています。この記事では、そんなAIの台頭に対してどのようなマインドセットを持てばいいのか、一個人の意見をかんたんにまとめてみました。
【結論】どっちに転んでも良い状態にしておく
どっちに転んでもいい状態というのはつまり、AIに仕事が奪われても、奪われなくてもいい状態にしておこう、ということです。
たとえば、生業の複数所持(複業によるリスクヘッジ)をしておけば、生業の1つがなくなっても大ダメージは免れます。業界が先細りするかどうかの不安にさいなまれることもなくなり、「まあ、どっちに転んでもいいや」と思えるようになります。
ひとつの仕事に依存し、その仕事がなくなりそうとなると、ものすごい不安になります。AIがその仕事を奪うという論調に感情的に反論しやすくなるので、精神衛生上もよくないです。
仕事を奪われるにしても、予兆がある
また、仕事を奪われるにしても、ある日突然、その業界の仕事がバッサリなくなる、ということはまずおこりえません。
恐竜の絶滅のような特殊なケースを除けば、何かが絶滅するときというのは、大なり小なり「予兆」というものがあります。具体的には、以下のようなものです。
- 市場規模が縮小していく
- 事業者が撤退していく、業界の変動が激しくなる
AIに仕事を奪われるという言葉を換言すれば、その業界の市場規模が0円になる、ということですが、この変化はある日突然生じることではなく、徐々に、じわじわと変化するものです。
このような変化を観測すれば、大ダメージを受ける前に対策を打つことが可能です。沈みゆく船が沈んでいくことを認識し、そのうえで対策を講じる、ということです。
市場規模や業界の変動の様子というのは、統計のデータを見ればだれでもかんたんにわかります。
下から順番に淘汰される(はず)
また、市場が縮小するにしてもあらゆる事業者がまんべんなく被害を受けるかといえば、たぶんそんなことはないかなと思います。
AIとの差別化が難しい、人間ならではの価値の生み出し方ができていない事業者が優先的に淘汰される、端的に言えば、だるま落としのようにしたから順番に消えることになると予想されます。
差別化が可能な仕事であればAIの波を免れることもきっとできます。
さいごに
AIが今後数年、数十年でわたしたちの生活にどのような変化をもたらすかは専門家でもわかりません。わからないことを憂いても意味がないので、楽観的にとらえるのがよさそうです。
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