theyには単数形がある。用法や使い方を例文とともに解説します

英語

はじめに

英語の「they」は何かと聞かれたら、ほぼ100%の人が、「彼ら」あるいは「それら」と答えると思います。もちろん正解なのですが、実はそれ以外にも「単数形としてのthey」があるのをご存知でしょうか?

今回はこの単数形のtheyにフォーカスを絞って、解説してみたいと思います。

単数形のtheyは「単数だけど主格があいまい」なときに使う

単数形のtheyは、he/ sheとほぼ同じように使います。

he/ sheは「主格が単数の人であることはわかっているんだけど、その人が男なのか女なのかわからない」ときに用います。heやsheと文脈から断言できないときということですね。例えば、

Whenever the borrower is requested to end the contract, he/ she must follow the guidance.
借手が契約を終えるようにと言われたら、その通りにしなければならない。

この例文の場合、借手が単一の人間であることは明らかなのですが、男性か女性かは全く想像がつきませんよね。このような場合に主節の主格をhe、あるいはsheにすることはできません。そのためhe/ sheが適当です。

theyを使用する場合には、以下のように使います。

Whenever the borrower is requested to end the contract, they must follow the guidance.
借手が契約を終えるようにと言われたら、その通りにしなければならない。

theyを見るとどうしても不特定多数の人のように見えてしまいますが、もちろん上の例文の場合、theyは一人の「誰か」を表しています。

動詞の活用は文法のルールに従う

単数形のtheyだからといって、they isになったり、they doesになったりはしません。さしているものは単数ですが、あくまででも文法上のルールに従います。

主格ではなく、所有格や目的格になっても同じです。

theyの単数形の登場には社会的背景が関与している

この単数形のtheyは、かなり最近に出現したもので、また上で説明したhe/ sheも最近出てきたワードであり、それ以前には不特定単数の「人」を表す代名詞はheでした。しかし、

stewardess→cabin attendant

のように、言葉に含まれているジェンダーギャップを取り除こうという取り組みの中で、不特定単数としてのheはだんだん姿を消していきました。その代わりに出てきたのがhe/ sheで、さらにそれもtheyに変わりつつあります。

単数形の“they”、アメリカで広く浸透しつつある理由
人生には、不思議な出会いがつきもの。その出会いが、新たな気づきと刺激を与えてくれることもしばしばですよね。 筆者が今の職場に移った時、通っていた大学の学長ご子息がいらっしゃって、そのご子息がまた当ブログの読者だったという

さいごに

いかがでしょうか。単数形のtheyにお目にかかることはあまりありませんが、その意味を知らないといざ目にしたときに混乱してしまいます。知識の一つとして覚えておいても損はなさそうですね。

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